なぜ歩いていたか。どこの病院で歩いていたか。
それは語れない。
もうすでに取り壊されたとも聞いている。
その病院はいたずら防止のために窓に木の板が打ち付けられていた。
そのため、昼間でも病院の中は薄暗かった。
しかし問題はやはり夜。
月明かりさえ入らない窓。
まさに闇の中にいるような病院。
まるで大きな押し入れのなかに入っているような暗さだ。
本当の暗さ。
何も見えない。
暗さに慣れても見えない。
これだけでどんなに恐ろしいことか。その場から移動するのさえためらってしまう。
人が出入りすることはほどんどなく、老朽化している建物。
その建物も、かなりの大きさだ。大学病院並みの規模だろうか。
なかに入るとすぐに目につくお経が書いてある紙。
閉鎖されてから貼られたのだろう。
患者がいる間から廊下にお経が貼ってあったら文句の雨嵐だ。
読めはしないが軽く頭を下げる。
なんの効果があるかも、誰に対してしたものか自分でもわからない。
ただ状況がそうさせる。
トイレに入った。
ぼろぼろのトイレ。
こんなにお化け屋敷そっくりの状態になるのか・・・。
屋内なのになぜか枯れ葉が落ちていて、歩くと床は少しシャリシャリしている。砂だろうか。
個室のドアは上の蝶番が壊れてい外れて、下の蝶番でだけで支えられているため斜めなっている。
キィキィ音を鳴らしながら、かすかな風でボロボロの木でできたドアが揺れている。
なぜトイレがこんなにも皆に恐れられているのか分かった気がした。
一つ一つの個室の中を見るのに、恐ろしいほどの長い時間がかかった。
自分の心臓の音がいやというほど聞こえる。
見終わった後、なにか一つ人としての大きな壁を乗り越えた気すらする。
これ以上怖いことはないなと。
しかし、その後もコウモリに出会う。
屋内なのに水漏れして天上からぴちゃぴちゃと水が落ちてくる。
もはや嫌がらせかと思うくらいでした。
建物の真ん中付近にあるはずなのに微妙に目立たない部屋があった。
過去何度も訪れているはずなのに、ここには何があるんだろうと開けてみた。
大きな仏壇があった。
思わぬ不意打ちに焦る。
ただ、思った以上にキレイな状態だったこともあって、なんとか心を落ち着けつつ冷静な状態で見渡してみたところ、奥に部屋があるようで扉がある。
その扉を開けてみた。
タイル張りの床。
壁一面に引き出しがたくさんある。
いくつか引き出しが出ているようだ。
それにしてもなんでこんなに引き出しが長いのか・・・。
とゆうか部屋の真ん中にある人体実験に使いそうな椅子。解剖でもするつもりかよ(笑)
・・・。
・・・・・・。
引き出し、これちょうど人が入る大きさだな。
・・・・・・・・・・。
扉パタン。
どうやら遺体の保管場所のようで。
一人で深夜に開けてしまったのは本当に後悔しました。
特に何かに憑かれるわけではなかったのは幸いか。
正直、仏壇とかよりもこの部屋が一番怖かったですね。
なにか見ちゃいけないものを見た感がすごかったです。
その他はやはり機械がたくさん置いてあったりする場所や、不意になる音に恐怖を感じました。
無人なのがわかっていても、誰か飛び出してくるんじゃないかとゆう不安が常に付きまとっていました。
実際に廃病院を歩いた経験がある人の話はなかなか聞けないだろうと思って書いてみたものの、あまり思い出したくないせいか文章がなかなか進みません・・・。
なので、ここまでとしますが、何か少しでも役に立てればとも思います。
お化け屋敷作る際の参考にでもしてください。
以上、ヒラマンでした。
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